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LoveとLike [ドラマ]

久々のドラマネタです。
今季ドラマで私の大好きな脚本家、坂元裕二さんによるドラマ「カルテット」は一番期待していたのですが、
出演者がもう、演技派ばかり4人で、そのやりとりが深く、エンディングの曲がまた素敵で、劇団の劇を見ているかのような感じで、やはり期待を裏切らなかったです。

初回で既に気になるやりとりがあって、これは恋愛占いでも常にテーマになることだけに深いなぁと思いました。
ヒロインの松たか子さん演じる「巻真紀」(まきまき・・・って笑)が自分の夫のことで実は…ということを暴露するのですが、
その中で
「夫婦って、唯一別れられる家族」
「夫に、愛しているけど、好きじゃないと言われた」

というセリフがもう、考えさせられてしまいました。

「愛しているけど、好きじゃない」

なんて言われたらどう思いますか?

でも逆に
「好きだけど愛していない」
と言われるのも辛いですよね。

愛、はまさしくLoveですが、「好き」というのはLikeの感情になるかと思います。
愛には理由はいらないですが、好きになるのには「こういうところが好き」というような感情が入ると思います。もちろん「なんとなく好き」というのもあるかとは思いますが、いずれにしても「好き」は個人の感情ですが、「愛」はもっと普遍的なものだし、家族には必要なものではあると思います。

ドラマでは妻が夫に言われ、その夫は突然失踪したという設定です。
実際に言われたのではなく、夫が仕事の後輩に言ってるのを偶然聞いてしまったということでした。

夫婦になると確かにいつまでも「好き」とお互いに言い合ったりしないですし、もちろんずっとラブラブの夫婦も中に入るのでそれは最も羨ましいですが、結婚は生活という現実だけに、お互いの嫌いなところだって見るし、そんな中で支えているものが「愛」だろうと思います。

私自身、主人のことは確かに長年連れ添っているので愛情はありますがそれはもはや「情」ともいえるもので、主人の性格そのものが好きかと言われたら、嫌いなところもたくさんあるので単純に
大好き!とは言えないでしょうし向こうだって同じだろうと思います。

愛には責任が伴うけれど、好きという感情には責任はないというか、そういう事かなと思います。

ただ、恋愛中の男女が相手から「好きじゃないけど愛してる」と言われても全然嬉しくないでしょう。
ただ「愛してはいないけど好き」というのは言葉にしたらなんとなく嫌ですが、好きだという感情があるから
それが愛に変わるかもしれないし・・・というところなんでしょうね。

よく、恋愛期間が長いのになかなか結婚を言いださない彼、という相談もよく受けます。
我が娘のところも、9年付き合ってやっと結婚したので同じような感じでした。
こういう男性の場合きっと恋人のことを好きではあるけれど、それが愛とはまだ呼べないものをどこか感じているから結婚、とはならないのかなという気がしました。

時代が流れ、今や男性が女性に対して結婚においてリードしなければならないというような風潮はもはやなくなっていますが、それでも男性は仕事を安易に辞めれなくなるし、責任が重くなるのは女性よりも痛感するでしょうから、「好き」というだけで結婚を口にする男性も問題だろうと思います。

ただ、ドラマの話に戻りますが、松さん演じる「まき」さんの夫は「好きじゃなくなった」から失踪したのでしょうか?
そこが今後の見どころにもなるでしょうし、どうもこのドラマ、4人が全員嘘をついているというようなので、見逃せません。

私自身はやはり「好きじゃない」と言われたらものすごくショックだなと思います。
夫婦でいうところの「愛」は恋愛でいうところの「I Love You」みたいなロマンチックなものではなくもっと現実的なモノだろうと思いますので、やっぱり「好き」という響きはいいなと思いますね。

愛してはいないけれど好き、という気持ちになることも確かにあるし男女の心の機微は本当に難しいので、
恋愛占いに坂元さんの言葉はもう、すごくためになります。

小難しいので視聴率はイマイチだったりするのも多いのですがあの、大ヒットドラマ「ラブストーリーは突然に」を書いた人ですからね。やはり言葉の紡ぎ方は秀逸だと思います。

坂元さんの奥さんが女優の森口瑤子さんだったのにはびっくりしましたが。

皆さんは、「好き」と無条件に思われることと「愛してる」と言われるのはどちらが心に響きますか?
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コメント 4

美はる

先生、こんにちは。考えてみました…。

「(容姿)は好きだけど愛してるとまでは…」と
「(容姿)は好きじゃないけど愛はあるよ」…という時は
どっちが良いのかなぁって。

と、考えると「好き」は嬉しいけれども愛がなければ淋しい、
容姿はタイプじゃないけれど人として愛されるほうがいいのか?
でも自己価値観が崩れていくかなとか、

とても深い問題ですよね…。
どっちもが嬉しいですけれど、台詞のように好きじゃないと言われるのは
…やっぱり辛いかもです…。
それは「情」と「愛情」が同じ所にあるからかと思いました。

男女の問題として考えてみると、一筋縄ではいかないですね(涙)
by 美はる (2017-01-20 11:49) 

selene

美はるさん、ありがとう。好きというのを容姿ということで考えてみたのですね。確かに何が好きかでもまた変わってきますね。
「好きだけど愛してない」というのはまあ、恋人の段階だったらあるのかもですが、それをそのままはっきり口に出されたら嫌ですね。

でも、「愛しているけど好きじゃない」はものすごく辛いかなと私は思います。
無条件に「好き」と思われたい気持ちはありますね。

そもそも「愛してる」という言葉は日本人の場合あまりモロに言わないですしね。

私自身、自分の主人にどうなんだろうと思ってみると多分
「愛しているけど嫌いじゃない」と言う感じです。
好きじゃないとまではいかないですが「好き~♡」というのはもう年齢的にないですね。(笑)

相手もたぶん同じだろうと思います。もしかしたら
「好きじゃないけど愛してる」と言われてしまうかもです。(涙

結婚は確かに「好き~」じゃなくても「嫌い」じゃなかったらできますしね。
愛は生活しているうちに生まれるでしょうし・・・。

by selene (2017-01-21 00:45) 

mi-mi

カルテットは見てませんが、今期見てるのは嘘の戦争と下克上受験とスーパーサラリーマン左江内氏です。

嘘の戦争は安田顕がお気に入りです。役者との対決がハラハラします。
下克上受験はこの後が楽しみです。
スーパーサラリーマンはくだらなくても笑えます。
by mi-mi (2017-01-21 22:30) 

selene

mi-miさん、コメントありがとう。
スーパーサラリーマン佐江内氏、この前たまたま見ましたが本当に頭を使わずに笑えますね。堤真一さんはもう、何でもやる役者さんですね~

下剋上戦争は人気みたいですね。私は裏のNHKドラマを見ていますが・・・。
嘘の戦争も確かに復讐劇ですからワクワクはしますね。
私は木曜日の「就活家族」もなかなか面白いなと思っています。
by selene (2017-01-25 10:34) 

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