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子供が求める親の愛情 [ひとりごと]

最近、2000年代生まれの人を鑑定することが多くなっていて、時代も進んだというか、自分自身ももう、「おばあちゃん」みたいな年齢になってきたんだなとつくづく感じます。

伸び伸びと育った子は、一時的な反抗期とかがあったとしても、基本的には親の愛情を感じて育つので、よほどのことがなければ曲がらないように思います。
ただ、この「伸び伸び」というのは決して放置という意味での放任ではなく、いかに子供を信じて見守れるかということだろうなと思います。

私自身、子育ては正直失敗ですし、決して良い親ではなかったので、逆にその自分の体験もあって、もう少しホロスコープを客観的に観ていけばよかったと今更ながら思っています。
年を経て、人様の場合は客観的に観る事もできますので、親子関係というのはやはり自分の鑑定において主なテーマにしていきたいと思います。

お子さんが10代なのでお母様と両方を知っている場合も多く、あくまでも私の経験ではあるのですが、
やはり一番上のお子さんのことで悩むお母さんが多いという気がします。
私もそうでしたが、最初の子というのは親としても経験したことのない子育てをするわけなので、どうしても神経質になりますし、正解が何なのかわからないまま手探りでの子育てになります。

自分の子どもなのだから愛情を持って当然

というのが一般論ですが、そうはいかない場合もあるのです。
親子ではあっても別人格だし、生まれた時から子供にももって生まれた性格はあると思います。
ただ、育った環境によってやはり子供の性格のアウトラインは形成されるのは確かです。

母親を示す惑星は月ですので、母親によるところが大きい就学前の子供は月星座の影響を強く受けます。なので、やはり母親と子供(特に娘)の場合月星座同士の相性は重要です。

親はもう、自分の子供なので産んだのだから一番わかっているという確信がある場合が多く、どこか自分の考え方や性格と似た部分があって当然だと思う傾向もあると思いますが、それがことごとく異なるケースもかなりあります。そうなってくると、親が思っているその子の性格とその子の本当の性格とがかなり乖離してしまうので、親が良かれと思ってやってきたことが、その子にとっては必ずしもありがたくない場合も起きます。
私もそうでした。5ハウスにリリスがあり、先行月蝕のテーマにもなる私にとって、二人の娘の月は何の因果か、どちらもスクエアの位置関係です。
なので多分私なりの愛情?が彼女たちの求める愛情とはまるでとんちんかんになったと思います。
どちらも水の星座なので、これまた私はいささか彼女たちにとっては口うるさいだけの厳しい母親で、

そのままを認めてほしい

と思う水の星座の子供たちの個性を潰してしまったかもしれません。
太陽星座同士のスクエアの場合は、夫婦など他人だとなかなか理解しえないのですが、親子の場合は本質が違うという認識を案外しやすいかもしれず、「自分とは似ていない」ものに対しては比較的俯瞰してその子を見れるかもしれません。
ただ、月同士のスクエアは情の行き違いになるため、結構シビアな関係性を生みます。

親にとって手のかからないと思われるようなタイプの子が意外と悩んで相談しに来たりします。
親はどうしても表面的にその子の言動から見えるもので判断しがちですが、手のかからないと思われる子は、手がかからないようにふるまっているのであって、どこかでパンクしてしまうのだろうと思います。ただそれを親に言えずに自分で解決しようとするのです。
親がたいてい子どもよりも精神的に子供の場合が多いのです。(私もそうです)
親が子供っぽいことがわかっている子供は、自分一人でしっかりしようとするし、実際醒めた感覚で物事を見るようになるので、表向きはしっかりした優等生が多くなりますが、かなり内面にいろんなものを抱えたままですので、どこかでガス抜きをしないと壊れてしまいます。

愛情深く常にその子のことばかりを気に病むお母さんがいますが、お子さんはホロスコープを観ると意外と強くてドライですので、お母さんの愛情が重く感じているというケースがありました。
でも、お父さんと離婚しているので、お母さんが必死で娘さんを育ててきたという恩義を感じてなかなかそれが言い出せずにいます。
経済的には余裕のあるおうちなので、娘さんは現在一人暮らしをしていますが、表向きは優等生ですが、恋愛依存のようになってしまっていて、お母さんに内緒で相談に来られたりします。

守秘義務は絶対に守るので、お母さんの知らないお嬢さんの実態を私は聞かされますが、溺愛されているのにもかかわらずこの娘さんは常に心に淋しさ(分離不安)を抱いています。
お母さんからしたら絶対にショックだろうなと思うようなことも結構聞かされます。

でも、このお母さんは自分自身が命よりも子供が大事だとおっしゃいますしそれは事実だと思います。
お母さんはいつも娘さんと一緒に戦ってきた戦友だからとおっしゃるのですが、やや共依存的な感じになっているので、娘さんはお母さんと離れなければ…と思ったのでしょう。
それ自体は正しい選択だったと思うのですが、共依存というのは怖く、悩みができるとすぐにお母さんに電話して泣いたりするそうなのでお母さんとしては必要とされているなら、とすぐに娘さんのもとに駆け付けてしまうというのもやや問題なのかなとは思います。(結構遠方なので)
この親子関係も月同士が150度で太陽同士もスクエアなのに、お母さんがお嬢さんを自分自身の分身のように感じすぎているところがあります。

子育てには正解などないから、恋愛と同じで、悩むんだと思いますが、信頼関係がしっかりと出来上がっている親子は、物理的な距離がいくらあって、年に一回ぐらいしか会えなくても、互いに自立しています。
一般的にはやはり親のほうが子離れをしっかりできているケースが多いですが、子供が小さい時にはしっかりと子供を見守ることができて、子供を自分の所有物として見ず、子供が本当にSOSを出した時には心底、でも冷静に手を差し伸べる、しかも子供がSOSを出しやすいように日ごろからコミュニケーションを取っているというケースです。
羨ましいぐらいそういう関係ができている親御さんもいらっしゃいます。

多分前世のカルマとしては子育て等はない方ですので、相性の程よい子供が生まれます。

子供が本当に求めている愛情をそのまま親に言えるように日ごろからしておかないとダメなんだろうなと思いますが、
親だからと言って常に正しいわけではない
というのがやはりありますから、ちょっとしたボタンの掛け違いから、どんどんずれてしまうというのが子育ての怖いところだと思います。

私自身も、自分の母は確かに過保護でしたが、本当はもう少し放っておいてほしかったし、実際は構われることが好きではないのに一人っ子だったので集中的に興味を持たれましたし、母子家庭だったのでどこか母に逆らえない共依存ではあります。
この環境が自分の子育てにもしっかり影響してしまったんだろうなと思いますが、ある程度の年齢になれば、やはり子供が自分自身で解決していかないといけないでしょう。
親として未熟だったなと今は思えますが、子育て中にはなかなか冷静にはなれなくて、かなり感情の赴くままに動いてしまったなという自分自身の反省も込めて、これからも子育てカウンセリングに取り組みたいと思います。

いろんな親子関係を見てきて、これほど難しい問題はないなといつも思います。




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