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リメンバー・ミー [娯楽]

久々にオフがあったので、映画を観てきました。
ずっと観たいと思いつつなかなか行く機会がなく、今回やっと見れたのが表題の映画です。

いわゆる「死後の世界」を描いた映画なのですが、舞台がメキシコで、音楽を愛する明るい国らしく、
「死者の日」と言って、祭壇に亡くなった人の写真を飾ってその人たちのために酒宴を開き、歌を歌ったりするという日で、町がにぎわうのです。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、この映画はその「死者の日」にちなんで、主人公の少年が一日だけ死者に会うことが許されているという死者の国にひょんなことから行くことになり、そこで出会った一見詐欺師のような骸骨(死んでいるため)と、一緒に行動していくうちに自分のルーツに実は知らなかった真実が隠されていたことを知るという物語です。

死の世界で、骸骨がいっぱい出てきますが、ユニークで明るい描かれ方で怖くもないし気味が悪いというのでもなく、むしろかわいらしい骸骨でした。

原題が「ココ」というのがミソで、ココというのは実はこの映画でキーパーソンとなる、主人公の12歳の少年ミゲルのひいおばあちゃんにあたる「ママココ」と呼ばれている90歳ぐらいのおばあちゃんなんですが、このおばあちゃんがもう、とってもかわいらしく、ほとんどボケてしまっていて、車いすに座っているのですが、アニメなのに、皺とかがリアルで本当に物語から出てきそうなおばあちゃんみたいでした。
このおばあちゃんを見た途端にもう、涙腺は緩んでしまい、ストーリーはある程度読めたのですが、ミゲルが死者の国に行くときにガイド犬としてついてくることになった、現実の世界でミゲルがこっそりかわいがっていた野良犬のダンテがまた、犬好きの私としてはツボでして、実際にメキシコにいる「メキシカン・ヘアレス・ドッグ」という犬がモデルのようですが、毛がなくてつるつるで舌がペロッと出ていて何とも愛くるしい子でした。
この子もかなり活躍するんです。

テーマは「死」と「音楽」なのですが、ミュージカルっぽい仕立てになっていて、ビックリしたのが主人公の少年ミゲルの声の吹き替えをしていた子も実際の13歳の子だそうですが、めちゃくちゃ歌がうまく、感動的でした。
そのほかに、藤木直人さんとか、松雪靖子さんが声優をしていたんですが、最後に名前が出てくるまで全然わかりませんでした。藤木さんが歌がうまいのにもびっくりしました。

映画は一言で言って感動しましたし、涙腺は緩みっぱなしでしたが、人間は忘れられることが一番つらいことで、誰からも思い出してもらえなくなったとき、二度目の死を経験し、死の世界からも消えてしまうんだということがとても切なかったです。
実際にはわからないことですが、やはりタイトルのように、亡くなった人のことを決して忘れてはいけないということが全体のテーマだと思います。

日本の「お盆」も、年に一度、死者が迎え火で帰ってきて送り火で帰っていくという風習で、これもまた、死者を決して忘れないということだと思いますが、メキシコのこの「死者の日」というのと似ているんだろうなと思いました。

涙を流したけれど、悲しいというのではなく、浄化のような涙だったのでとても気持ちが優しくなれる映画でした。

こういう感動ものは絶対に一人で観たいので、正解でした。

89歳になる私の母をもっともっと大事にしなければ・・・と思いました。
そして我が家にもガイド犬ならぬ看板犬のマロ君がいますが、マロ君への愛しさもまた募りました。

自分のプログレスの月が12ハウスにあるせいか、映画を見た日は天王星が牡牛座に移行した日でしたが、自分自身の浄化が必要な時期なんだろうなと思いました。

しかも、イングレスになった途端、西城秀樹さんの訃報が飛び込んできて、なんだか不思議な気持ちになりました。

この映画はある程度年齢が行けばお子さんにも絶対に見せたい映画だなと思いました。

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