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共感力 [占星学]

私のような仕事に必要なことのひとつとしてこの「共感力」というのがあるのですが、正直私はこの仕事をするまでは、さほど共感力が高い方ではなかったと思います。

占星学で共感力というと、水の星座がぱっと思い浮かぶと思いますが、水の星が多いからといってすべての人が共感力が高いというわけではありません。単に感情的なだけでウエットすぎたり、反動形成でむしろクールな人もいます。
逆に水の星が一つもない人でも、とても共感力の高い人がいます。むしろ私が知っている限り、水星座過多の人より、水星座がない人のほうが優しく、共感力も高いように感じたりします。

私自身、現在はもうこの仕事をして30年になるので、共感力の診断をしたらかなり高かったですし、やはり社会的にもまれることで、人と接する仕事をしていたら自然に高まるものだと思います。

後天的にできてくる性質というのはやはりあるようですが、同時に木星・海王星という「赦す」星のアスペクトにソフトアスペクトが多い場合も共感力は高まると思います。
私はこれ自体もあまりアスペクトがないのですが、両方とも蠍座にあるのが救いかもです。

あと、水の星座のナチュラルハウスであるところの4・8・12ハウスといういわゆる「オカルトトライアングル」とも呼ばれるハウスに惑星が多い人も共感力は高いと思います。

東西南北でいうと、西側に星が多い人のほうがやはり共感力は高いでしょうし、星座も、西半球が示す蟹座~射手座までの6星座、いわゆるロングアセンションに多い人のほうが共感力が高いと言えます。
いずれも個人天体が多いことがやはり条件にはなると思いますが・・・。

ネイタルのホロスコープでこれらに当てはまっていても、人と接することが極端に少ない場合や、やはり不動宮が多すぎたりした場合はあまり当てはまらないことも多いと思いますし、この共感力はある意味柔軟性とも関係すると思います。

ただ安易に、今やっているドラマ「アンサングシンデレラ」の真矢ミキさんみたいに「わかる」を連発するとくどいと思われますし、共感と同情は違いますから、占い師がクライアントと一緒に泣いてしまうというのはちょっと違うようにも思うし、本当に難しいことです。

風星座の人は表向きはクールだし、感情をあらわにすることを嫌うところもあるのですが、だからといって共感力がないわけではありません。むしろ共感していてもそれを客観視できるだけの冷静さがあるため、占い師の姿勢としては良い場合があります。
苦言を呈しても割と相手に納得されるのがこの風星座ですから、本質的に共感力があるからできることかもしれません。

火の星座の場合、直観力はあるものの、割と思い込みも強くなりますので、共感力が高いと思っているけれど意外と上っ面だったりする場合もあります。上記の「わかる」をすぐに発する人も多いかもです。
地の星座に至っては受け止めることはできるのですが、心という形のないものに対して、相手の気持ちになるということが意外と苦手ですから、自分なりの理解の仕方で納得してしまいますので心情を言語化することはあまりうまくないかもです。(私です)

となると、水星座はやはり本能的な共感力は高いのですが、ドラマや映画を観て主人公の気持ちになってしまう人のように、クライアントさんの気持ちに寄り添いすぎてしまって過保護にしてしまったり、クライアントの自主的な治癒力を削いでしまう恐れもあります。

やはり、風星座は必要だなとここでも感じますが、風が多すぎてもこれはまたシビアすぎますし、辛辣なことを言う可能性もあるので、要するに星はバランスよく配置されていることがやはり一番相手を理解するためには大事なのかもしれません。

共感力も鍛錬で習得できるというのはやはり自分で感じていることなので、そこに柔軟性が伴ったら鬼に金棒なのかもしれません。

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