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涙の度数は真我の表示体になることが多い [占星学]

各星座は30度あるので、最終度数であるところの29度台の惑星はその惑星の意味するところにおいて悲しみや辛さを伴うという理論で、「涙の度数」と呼ばれています。
もちろん、だからと言ってすべての29度の惑星を持っている人が辛い思いをするわけではないのですが・・・。
やはり言葉が「涙」とついているので気にはなると思います。
私自身、土星が射手座29度ですので、活動宮0度の牡羊ポイントにも近いし、1ハウスにありますし、太陽の主星でもあり、土星は私の人生において本当に重要だと思っています。
ただ、29度射手座ということで、どうも冒険したり自由を求めることに制約がかかりやすく、占星学を極めるにはやはり英語力は必要だったと思うのですが、そこにどうしてもコンプレックスがあって、結局英語はできないままですから、そういったことも射手座土星の「涙」かもしれません。

ただ、29度というのはたいてい、ホロスコープにおいて最も度数の高い星になるため、それは同時に「真我の表示体」(魂の表示体とも言います)と言って、統治星と同じような意味合いがあり、重要な意味を持っている惑星でもあります。
統治星は、先行日蝕と違い、「できるだけやったほうがいいこと」を示します(先行日蝕は「どうしてもやってしまうこと」です)。
私の場合、12ハウスの木星がそれですが、人助け、人のためになることで自己犠牲を伴うことをする方が人間としての魂レベルがアップするわけですが、同時に真我の表示体としての土星もまた、そこに長く関わること、努力や忍耐を伴うけれど逃げない事、というのがテーマとして重なってくるわけで、どうも私は射手座ー山羊座ラインでの葛藤を同時に乗り越える人生のようです。
自由と制限という真逆のものがテーマですので確かに「涙」も伴うでしょう。
本来この年齢だともっと自由に仕事できるはずですが、母親の介護もあったり、どうしても自分で食い扶持を稼がないと生活できませんから、自由と制限が両方出てくるわけです。
平たく言うと、制限がある方が自由に動けるという相反するところがあると思います。
完全に自由にしていいよと言われたらきっと何をしていいかわかりません。

罫線の引いてあるノートに文字を書くのと、真っ白な画用紙に自由に文字を書くのとどちらがいいかと問われると100%罫線を好むので、きっと何かしらの制限がある中で自由にふるまうのが好きなのだと思います。

ですから、涙の度数の意味に縛られる必要はなく、それは同時に真我の表示体にもなりえる(29度の惑星が多数ある人を除けば)わけですから、できるだけその惑星の意味することをトライすればいいと思います。
知り合いで、29度の惑星が3つもある人がいます。
しかも1・4・10ハウスというアングルでの29度同士の太陽・月・土星のTスクエアを持っています。
最も度数が高いのが4ハウスの土星なのですが、これがこの人の真我の表示体になるわけです。
若くして家を出ていますが、非常に特殊な家庭環境に育っている方で、結婚したけれど離婚していますし、波乱運ではあります。でも、自立していますしある職業の中ではかなりの才能を示している方です(お金にはあまり恵まれてはいませんが一人で生活できる程度は稼げます)。家庭においては確かに苦しかったと思うのですが、そこから逃げず今も年に数回は実家に帰っていらっしゃるようですし(お母様の様子を見るため)きっとお母様を看取ると思います。

トラウマのある分野に向き合うことでそれが解消されるというキロンと少し似ていますが、こちらは心の傷をいやすためのものです。涙の度数である真我の表示体はあえて苦しさを伴うことに挑戦することでレベルアップが図れるというものですから、あえてしない人もいると思います。
真我の表示体はどの人もそのホロスコープにおいて最も度数の高い惑星がそれにあたりますので、29度の惑星とは限りません。人によっては20度ぐらいの惑星の人もいますし、10度台の人もいます。
若い度数の場合は涙を伴いませんので、気づかないことも多いと思います。

要するに表題のように
涙の度数は真我の表示体になりえますが
真我の表示体は必ずしも涙の度数だとは限らない

ということです。

皆さんも29度の惑星があるかどうか、探してみてくださいね。

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