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業の深い人 [有名人]

「憎まれ者世にはばかる」と言いますが、ある意味言いえて妙のようにも思います。

やはり天上界は魂のきれいな人が行く世界のようで、この世でのお役御免になったらすんなりいけると思うのですが、長生きするというのも、天寿を全うする方もいますが、もしかするとたいていの人の場合、あの世からお呼びがかからないのではないかなというようにも感じます。

いわゆる「業の深い人」というのがいますが、占星学ではこれってどんな感じになるのかなと思ったりします。

桂文枝さんが奥様とお母様を同時に亡くされたというニュースを見て、確か文枝師匠は、長年愛人だった紫艶さんという女性も確か数年前に亡くしているはずです。
要するに愛した人がみんな自分よりも早くに(お母様は別として)逝ってしまう運命のようで、これは、彼がやはり好き勝手してきたことに対しての罰のような気がするのです。

愛する人を亡くすという意味では、ボビー・ブラウンさんもそう思います。元奥さんだったホイットニー・ヒューストンと、娘さん、さらには息子さんをも亡くしていますので・・・。

この二人はたまたま出生時間もわかるのでホロスコープを観てみたのですが、「業の深さ」を示すものがはっきりと出ているというわけではありませんでした。
ただ、死のハウスである8ハウスにどちらも凶星が入っていました。もちろんこれだけで業の深さは断言できません。文枝師匠の場合は、アセンダント蠍座ですし、主星冥王星がリリスと合ですから、どちらかというと、色情因縁系かなとは思います。9ハウスなので一見すると関係なさそうですが、月・金星・火星のグランドトラインもあるので異性にはもてますし、思い込んだら一途なのかもしれません。しかも自分自身は精力も多分強いでしょう。その分女性のパワーを吸い取ってしまうかもです。

一方、ボビーさんのほうは8ハウスに月と冥王星の合があるのでこれはやはり精力の強さや、女性に対しての執着の強さもあるようです。それらが2ハウスのキロンとすべて180度なのも強烈ですし、アセンダント山羊座の主星土星は3ハウスにあり、3ハウスは死の要因にもなるハウスなので、執着が相手を息苦しくするという感じもあります。

まあかなりマニアックに読んではいますが・・・。共通しているのは二人とも金星と天王星のハードアスペクトがあるので、自由恋愛型ではあるということです。パートナーに関して言えば文枝師匠は7ハウスに天王星があるし、その天王星が7ハウス主星の金星とスクエアですので奥様を突然亡くすと読めますし、ボビー氏は、7ハウスのカスプ主星の月が8ハウスで冥王星と合ですし・・・。

アメリカ大統領になったバイデン氏も、息子さんと前の奥様を亡くしているし、彼の場合はもう、7ハウスにリリスと土星・天王星があり、7ハウスカスプ主星は金星ですが12ハウスで火星と合ですから前の奥様は事故死だったと思います。割と男性の場合、業の深さが愛する人を亡くすことに出ることが多いようにも思います。
もちろん、業の深さはご本人のせいではないのですが、先祖をさかのぼると因縁めいたものがあるとは思います。その分本人の運は強いし、長生きすると思います。

文枝師匠も、芸の面では大物になりましたが、これからは孤独です。
まだまだご本人は77歳ですから長生きされると思うので、晩年になってこんな孤独は結構辛いでしょうね。

長生きするというのもそれなりに何かしらこの世でやるべき役目が多い人なのかもしれません。

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自己肯定感と自信 [ひとりごと]

自己肯定感と自信というのは似ているようで異なると思います。

自信というのは私もここにも書いたことがありますが「自分を信じる」つまり、自分自身の才能や何かしらの成果に対して自分で自分を認めることのできるものでいわば条件付きの肯定的な思いですが、
自己肯定感というのは自分自身がどんな状態であろうと、OKだと思える、自分のありのままを肯定的に認めることのできることです。

なので、自信がある(ように見える)人でも、自己肯定感のない人がいますし、逆に自己肯定感はあっても自信はないという人もいます。
後者の場合は、自信がないと言っても卑屈にはなっていないのでさほど問題はないのですが、前者の場合は何かに頑張るという自分以外は認められないため、本当の意味での自己肯定感にはつながらないのです。

ただ、自信をどんどんいろんな方面でつけることにより、自己肯定感はできてくるので、やはり自信をつけることはとても大事です。

わたし自身も、占いの面での自信はある程度はありますが、自己肯定感は実はさほど高くありません。
ズバリ、占い以外のことに対してはまるで自信がないとも言えます。
もちろん、もう人生も折り返し地点を過ぎていますので、自己否定に打ちひしがれているというのではないのですが、自己肯定というよりももはや開き直っているだけのように思います。(苦笑)

「自信」というものもまた曲者で、人の評価によってしか生まれないという場合は本物ではありません。常に誰かに褒められようとして頑張るため、自己肯定感にはつながりにくいからです。

「自信がある」とやたら豪語したり、自信満々にふるまったりする場合は、自己肯定感からくるものではないので、本当に自信のある人というのは才能をひけらかすこともないですし、極端にポジティヴの押し売りをしたりもしないし、常に自然体です。
そういった本物の自信を示すのが2ハウスですが、2ハウスはお金だけではなく親を示すこともあります。
親も一種の「所有物」とみなされるので、幼少時に親から自己肯定感を与えられた子は、
「そのままでいいんだ」という意識を持てるのでこれこそ本当の自信につながりますから、たとえ失敗したり何かに躓いても自分そのものがダメなのではないと思えるのです。
でも、本当の自信がない人の場合、誰かに否定されたり、一つの失敗がもう、自己否定につながってしまいます。
私も若いころは本当にそうでした。

ないものねだりをしたり、足りないものに目を向けているうちはどうしても自己肯定感は生まれませんが、ある程度の年齢になればもう、「これが私なんだから仕方ないな」と思えるのです。
それは決して自信があるというのではなく、自分の欠点や足りないものも含めて自分というキャラクターだからそれを否定したところでどうにもならないのだから、それを認めてしまえば楽になるからです。
欠点のない人なんてたぶんいないでしょうし、もし仮に自分には欠点などない!と言い切る人がいたらそれこそ自己肯定ではないと思います。

プライドとかが邪魔をして無理に自信を持っているようにふるまうのもやはり根底に自己肯定感がないからでしょう。

お客さんでもよく「自信がない」という人がいるのですが、その場合でも、自己肯定感がある人の場合は、自分が大したことないなと感じているだけなので、協調性もあって柔軟性もありますし、自信の持てるような場面を経験すればどんどん成長できます。
ただ、自己肯定感がないから自信がないという場合が問題であって、非凡なものを持っているのに、自己肯定感がない場合にはいくら褒められても自信につながらないのです。

自信というのは何かをやる前からあるわけではないのですから、自己肯定感さえあればたとえうまくいかなくたっていい、次はきっとうまくいくし、何度やってもダメだったら向いてないのだから別の方法を探せばいいという感じになります。

その最たる例が恋愛で、自信があってみんな恋愛をしているわけではありません。人が人を好きになるのは本能ですから、誰しも告白するときなど、初めから自信満々な人はほんの一握りで、自己肯定感のある人の場合、ダメだったとしても次がある、と考えられます。
スポーツなどでもよく「自信がありますか?」と問われてたいていの人は「あります」と言いますが本当にあるのではなく、自分を鼓舞することで自己肯定に持って行こうとしているのです。

なので大切なのは確固たる自信よりも、自己肯定感のほうなんじゃないかと思います。決して自己満足ではなく、自己肯定感というのはあるがままを受け入れることなのですから・・・。

だから、謙虚でも自己肯定感のある人というのはとても魅力的だと思います。

そういう意味では育った環境というのはやはりとても大事なんだろうなと思います。




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アッパースクエアとロアースクエア

最近の占星学だとあまり使われない用語にはなると思うのですが、主にトランジットの場合、自分の太陽星座に対して上方のスクエア(山羊座を1宮に置いた場合だと10宮に来る星つまり天秤座)のことを「アッパースクエア」(上方のスクエア)と呼び、下方のスクエア(山羊座だと4宮に来る星つまり牡羊座になる)のことをロアースクエア(下方のスクエア)と呼びます。

太陽星座に対して特に社会天体以降の動きの遅い惑星がスクエアになる場合は、一つの試練を与えられる時期ではありますので、ぼーっと過ごすわけにはいかない時です。
その、スクエアの中でもアッパーとロアーでは少し異なるのです。

昨年は木星・土星・冥王星がトリプルで山羊座にあり、後半は火星がずっと牡羊座にいて、「二大凶星」の火星も土星もルーラーにあったためその影響力は膨大で、さらには海王星もルーラーにあったので、もはやとんでもない一年になってしまいましたが、特にルーラーでもある土星山羊座は、太陽が牡羊座の人にとってはアッパースクエアになり、太陽が天秤座の人にとってはロアースクエアになりました。なのでこの二星座は特に辛かったと思います。
ただ、アッパースクエアのほうは土星のパワーとしては最強なので、社会的には責任を全うすれば偉業を達成することができる時期でした。ただ、やはりスクエアですから、日ごろ努力をしていた人はそれが認められますが、そうでなくのんべんだらりと生きてしまった場合は辛い出来事をまともに食らうでしょう。対処法としては、アッパースクエアの場合、そこを頂点として運気は下降しますので、おごらず、さらなる試練に備えて準備をするといいので、自分のやり方を貫けばいいし、決して逃げてはいけないのです。ただ、真面目な牡羊座は真っ向勝負しかできないため、堪らなくなって逃げてしまった人もいます。とことんまで頑張ったのだからもういいや、と思ってしまった人もいるでしょう。

一方のロアースクエアの場合は、土星のパワーは弱く、試練に対して耐えるだけになってしまいますが、頑張ってもなかなかその成果が形にならないようなもどかしさを感じたのが天秤座だったと思います。ただし、底辺に土星があるので、そこからは運気は上昇していきます。なので腐らずに頑張ればいいのですが、こだわりを捨てて開き直って普段とは逆のやり方で頑張ったほうがいい時期です。天秤座はどうしても人の目を気にしてしまいますが、そうではなく自分のためにのみ頑張るというエゴを発揮してもいいと思います。そうすることで今年は木星と土星がともに角度の良い水瓶座に移行しますから、運気はぐんと楽になるはずです。

今年は土星(木星もですが一時的に魚座に移行しますので影響力は土星のほうが強い)が水瓶座にあり、牡牛座にとってがアッパースクエアになり、蠍座にとってがロアースクエアになります。
牡牛座の場合、トランジット天王星も居座っていますので、アクセルとブレーキをうまく調整しないと、ただただしんどいという時期になってしまいますから、自分の慣れたやり方を貫いていくことで成果を発揮できるのではないかと思います。一方蠍座の場合はこだわりを持ちやすい星ですが、それを捨てて、柔軟さを持ちつつ、試練に向き合えばいいように思います。ただし、スクエアの場合、健康面には不安が伴うことが多いので注意してほしいと思います。

このように、アッパースクエアとロアースクエアは、少し意味合いが異なるので、うまくスクエアの試練を乗り越えていくといいでしょう。
もちろんネイタル太陽のあるハウスにもよるので、そのハウスに関しての問題が生じやすいことは言うまでもありません。
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ジュピターリターンと年女・年男 [占星学]

リターン図で有名なのはソーラーリターンとサターンリターンですが、早いスパンで言えば、ルナーリターンやビーナスリターン、マーズリターンなどすべての惑星が、ネイタルのその惑星とトランジットのその惑星が同じ位置に来る時にはリターンになります。

ジュピターつまり木星は一般的にはギフトをくれる幸運の星と呼ばれていますが、私は常日頃ここに書いているように、木星は別に幸運が勝手にやってくるという星ではなく、今まで努力をしてきた人にのみギフトが来るので、怠慢だった人にとってはその怠惰な傾向を助長するだけのものにもなりうる、緩い星でもあるので、病気や借金などの悪い事象に絡む時はそれを広げてしまう恐れがあるのです。

なので、太陽星座に木星が来たり、このジュピターリターンの時はラッキーな年なのかと期待する人がいますが、木星というのは新たな気持ちを持ってポジティヴにチャレンジすることが大事だということであって、良い結果をもたらしやすい時期ではあるということで、その分やはり努力をしなければならないことには変わりないのです。

ただ、面白い事に、木星は12年で12星座を一周しますので、干支と同じ周期ですから、今年は丑年なので、丑年生まれの人は、ジュピターリターンを迎えるわけです。
友人で1961年生まれの人がいて、ジュピターリターンを期待しているんですが、何もないと既に嘆いています(苦笑)。もちろん彼女は常に努力もしているし、苦労もしているのですが、そう簡単に良いことはやってこないものです。
年女というのも一種の厄年ではあるので、普段よりも課題は大きい場合があります。それを頑張って乗り越えたとき、普段よりも良い結果に結びつくので、考え方を少し改めたりしながら、新しいことにチャレンジするといいわけです。
その分木星の示すところのお金は出ていくことのほうが多くはなるのですが、そこをケチってしまうと成功には結び付きません。

私自身は60歳の時、戌年でしたから、確かにジュピターリターンでした。2018年です。ただ、土星も山羊座にいましたし、確かに特別悪いことがあった年ではなかったですが、特に良いことがあったわけでもありません。正直何があったか忘れてしまったぐらいのインパクトのない年でした。
新しいことにチャレンジしなかったので、一般にはそういう感じになる人のほうが多いのです。
2017年にも2019年にも母は入院し、去年も入院しましたから、2018年だけは誰も入院することなく一年終えたなということが、幸運と言えばそうなりますね。

次のジュピターリターンは何と2030年まで来ません。71歳・・・何とも・・・・。
私の木星自体が12ハウスなので、周りの幸せを願うことが一番のようです。

そのように、もともとの木星が何ハウスにあるのかにもよりますね。
上記の友人は2ハウスに木星があるので、どうしてもお金の問題は避けて通れないのですが、ちょっとした博打を打つ方がいい時期ではあると思います。下手に守りに入り、お金の投資を惜しんでしまうと多分また「何もいいことがなかった」と嘆く羽目になると思います。
彼女はもともとお金はある人なのでもともと博打を打つタイプですから、今年はより一層大勝負に出るといいわけです。ただ、彼女は同時にサターンリターンも前年にあったので、孤軍奮闘してきましたから今年はその頑張りが認められるはずです。

ただ、2ハウスの木星が全てお金というわけではないというのもまた難しいところなのです。
自己信頼とか自信、自分の所有物などもさすハウスなので、何を示すのかはその人個人のチャートを見て考えないといけません。

1ハウスに木星のある人などがジュピターリターンを迎えるとほぼ楽観過剰になってしまいますから、本当に大勝負をしてしまいますし、考えもなしにそういうことをすると失敗します。
今年は同時に土星も水瓶座にいますので、否が応でも努力をせざるを得ないとは思いますが・・・。

周期の長い星ほど、影響力は長いわけですから、年女・年男になった時は、それまでじっくり温めてきたことにチャレンジするといいと思います。

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2021年になりました [ごあいさつ]

明けましておめでとうございます

昨年末はちょっといろいろあって、なかなか仕事モードになれませんでしたが、本日より仕事始めです。

今年も基本的にはまだリモートでの鑑定やレッスンが中心になるのですが、今月末ぐらいになったら
直接対面による鑑定やレッスンも再開予定です。
もちろん社会情勢にもよりますが・・・。

今年は、自粛傾向を余儀なくされたのもあり、私は12月31日に方角の良い神社に一足早く初詣に行きました。やはり同じような人が何人かいましたが、どこの神社もみんなが触る鈴や手洗い場のひしゃくなどがなくなっていますね。

今年こそもう少し安心してみんなが暮らせるような社会になってほしいですが、まだまだ油断はできません。
私自身も、本当に必要な方の鑑定には真摯に向き合いたいと思います。

占星学は、本当にいろんな生活様式に組み合わせることが可能な学問だと思っていますので、昨年は、
お片付けと融合させたいという方のレッスンができてとても有意義でした。
こういうように、普段の生活に活用していただけることが何よりも嬉しく思います。
単に運勢を読むという占い師を養成するスクールではないので、占星学はいかなる分野にも応用ができるんだということを知っていただきたいなという思いが強いのです。

アロマなどの分野との融合をされている方は既にいらっしゃいますし、他にもいろんな分野と組み合わせて占星学を利用している方も多いですが、そんな風に、占星学がどんどん単なる占いツールとしてではなく、生活に生かすことのできるものとして広がっていけることに対して持てる知識をお伝えできることが一番の願いです。

今年もどうぞよろしくお願いします。

セレーネ・沙湖 拝

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