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アッパースクエアとロアースクエア

最近の占星学だとあまり使われない用語にはなると思うのですが、主にトランジットの場合、自分の太陽星座に対して上方のスクエア(山羊座を1宮に置いた場合だと10宮に来る星つまり天秤座)のことを「アッパースクエア」(上方のスクエア)と呼び、下方のスクエア(山羊座だと4宮に来る星つまり牡羊座になる)のことをロアースクエア(下方のスクエア)と呼びます。

太陽星座に対して特に社会天体以降の動きの遅い惑星がスクエアになる場合は、一つの試練を与えられる時期ではありますので、ぼーっと過ごすわけにはいかない時です。
その、スクエアの中でもアッパーとロアーでは少し異なるのです。

昨年は木星・土星・冥王星がトリプルで山羊座にあり、後半は火星がずっと牡羊座にいて、「二大凶星」の火星も土星もルーラーにあったためその影響力は膨大で、さらには海王星もルーラーにあったので、もはやとんでもない一年になってしまいましたが、特にルーラーでもある土星山羊座は、太陽が牡羊座の人にとってはアッパースクエアになり、太陽が天秤座の人にとってはロアースクエアになりました。なのでこの二星座は特に辛かったと思います。
ただ、アッパースクエアのほうは土星のパワーとしては最強なので、社会的には責任を全うすれば偉業を達成することができる時期でした。ただ、やはりスクエアですから、日ごろ努力をしていた人はそれが認められますが、そうでなくのんべんだらりと生きてしまった場合は辛い出来事をまともに食らうでしょう。対処法としては、アッパースクエアの場合、そこを頂点として運気は下降しますので、おごらず、さらなる試練に備えて準備をするといいので、自分のやり方を貫けばいいし、決して逃げてはいけないのです。ただ、真面目な牡羊座は真っ向勝負しかできないため、堪らなくなって逃げてしまった人もいます。とことんまで頑張ったのだからもういいや、と思ってしまった人もいるでしょう。

一方のロアースクエアの場合は、土星のパワーは弱く、試練に対して耐えるだけになってしまいますが、頑張ってもなかなかその成果が形にならないようなもどかしさを感じたのが天秤座だったと思います。ただし、底辺に土星があるので、そこからは運気は上昇していきます。なので腐らずに頑張ればいいのですが、こだわりを捨てて開き直って普段とは逆のやり方で頑張ったほうがいい時期です。天秤座はどうしても人の目を気にしてしまいますが、そうではなく自分のためにのみ頑張るというエゴを発揮してもいいと思います。そうすることで今年は木星と土星がともに角度の良い水瓶座に移行しますから、運気はぐんと楽になるはずです。

今年は土星(木星もですが一時的に魚座に移行しますので影響力は土星のほうが強い)が水瓶座にあり、牡牛座にとってがアッパースクエアになり、蠍座にとってがロアースクエアになります。
牡牛座の場合、トランジット天王星も居座っていますので、アクセルとブレーキをうまく調整しないと、ただただしんどいという時期になってしまいますから、自分の慣れたやり方を貫いていくことで成果を発揮できるのではないかと思います。一方蠍座の場合はこだわりを持ちやすい星ですが、それを捨てて、柔軟さを持ちつつ、試練に向き合えばいいように思います。ただし、スクエアの場合、健康面には不安が伴うことが多いので注意してほしいと思います。

このように、アッパースクエアとロアースクエアは、少し意味合いが異なるので、うまくスクエアの試練を乗り越えていくといいでしょう。
もちろんネイタル太陽のあるハウスにもよるので、そのハウスに関しての問題が生じやすいことは言うまでもありません。
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