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3区分におけるバランス [占星学]

ノーアスペクトの天体とか、火・地・風・水の四区分に関してのバランス(いずれかのエレメントがないとか)が極端な場合については割と述べられることが多く、これらは大きな特徴になるというのは占星学の基本になっていることですが、やはり何らかの区分で「何かが全くない」
というのは「ない、ということがある」という意味で一つの特徴として大きな意味を持ちます。

先日、自分は人に嫌われているのでどうしたら人に好かれるのかという悩みを持った方が来られたのですが、確かに人に嫌われるのは誰だっていやだし、できることなら好かれたいですが、その人が「嫌われている」というのは明らかに自分で勝手にそう思っているだけなんです。
そして、自分を出せず、相手に合わせることばかりしてしまうので苦しくなるとのことでした。

でも、正直、かなり自我の強さもあり(悪い意味ではなく)東側に惑星が集中している人だし、明らかに、
「嫌なのに人に無理にあわせている」という感じがしました。

本来の自分自身と違う行動をしているから、不自然に思われてしまうんだと思いますが、いくらそのようにアドバイスをしてもっと自分らしさを出しても嫌われることはないと言ってもその人は「嫌われるのが嫌だ」と頑として一貫して同じことを言っているのです。

いわゆる「頑固な人」なのですが、頑固というと通常、不動宮の真骨頂でもありますから、不動宮だらけの人なのかと思いますが、実は彼女は、不動宮が一つもありません。

自分の意志で行動していないということになります。
こういう場合、どうしても意志決定や確固たる信念をもとうとすると、指針になる惑星がないため、何かしらこだわりができてしまうとそこに異様なまでに執着せざるを得なくなるんだと思います。

要するに「自分を変えたい」と思っても変えられないのです。というか、多分変わりたいと願っているのではなく、今のままの自分で好かれたいという事なんだと思います。
ただ、彼女の現時点での行動はまるで自分らしくないため、何かを変えなければ彼女の願いは叶わないと思います。でも変えられない・・・変わらないでしょう。

不動宮が一つもない人をもう一人知っていますが、その人も確かにやや浮世離れした傾向があるし、思いつきで行動してしまう傾向があります。ですから社会人として会社勤めをしていた時は非常にやりづらく、浮いていたと思いますが、やめて自由業をしているので、自分らしさを生かせているため、今は割とイキイキしています。

不動宮はやはり地に足をつけた人が多いので、基盤があるのですが、それがないと根無し草のようにはなりがちです。なのでできれば基盤を自分で見出す必要がありますし、誰かに合わせるというようなことをしているとどんどん自分が思う理想の自分とはかけ離れたものになってフラストレーションばかり募るでしょう。

不動宮のない人について書いていますが、活動宮のない人、柔軟宮のない人ももちろんいます。
「ない」というのはノーアスペクトと同じく、その分野に対して見本となるべき惑星がないため、自主トレをするしかないので、唐突な動きになってくるわけです。
活動宮がない人=行動しないのではなく、行動が唐突だったり、意味不明なのです。本人は一生懸命なので、却ってよく動く場合がありますが、道しるべがない中で動いているため無駄も多く、人ともぶつかるので逆にインパクトが強くなる場合がありますが、できるだけ活動宮の多い人と関わるといいかもしれません。

柔軟宮のない人は、逆にこれも道しるべがありませんから、優柔不断になってしまったり、何を考えているのかよくわからないような行動に出ることがあります。

ない、=その分野の使い道がわからないだけであって、その分野の資質が著しく欠けているというのではありません。

私自身は風の星がないという特徴がありますが、3区分は活動宮がやや少ないので確かに行動パターンがワンパターンになりがちで、無駄も多いです。
活動宮同士など、3区分で同じもの同士はいわゆるスクエアとオポジションの関係なので葛藤を生む相性ですが、仕事をする上では特にとても自分が成長するためには必要な相手になります。

風がなく、活動宮が乏しい私にとって、風の活動宮である天秤座の人やアセンダント天秤座、月が天秤座の人は非常に指針になることが多いのです。性格的には確かに天秤座の社交性や公平さは私にはないものですが、ややもすれば感情的になってしまい、好き嫌いが露骨に出やすい私にとっては非常に学びになります。天秤座にとっては、意外と中庸を重んじるあまり個性を出しきれずにいるような面があるため、はっきりした意思表示をする私の言動が役立つ場合があるようで、お互いを助け合うようです。

上記の人の場合だと、不動宮がなく、火の星座がほとんどない人なので、獅子座の人のズバッと欠点を指摘できる潔さを見習うといいでしょう。獅子座は裏表がないので、はっきりものを言うけれど自分自身の非も認めますから、その正直な言動を見て、最初は衝撃が強いと思いますが、裏表がない正直さは決して人に嫌われないということを観ることで、自己主張を素直にすることでかえって人に好感を与えるんだということがわかるんじゃないかなと思います。彼女は人の言うことを聞かないというところがありますが、聞かないのではなく、わからないから聞けないだけなんだと思います。

足りないもの=苦手として避ける傾向が人間にはありますが、足りないからこそ補う方が成長できるとは思います。

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コメント 2

すずらん

先生、こんにちは。
はい、ユーミンファンでもある働く母です(^^)
たくさんお褒めいただいて、ありがとうございます。
私もいつか先生にお目に掛かって鑑定やレッスンを受けたりしたいと思っています。

今回のテーマは先生と同じく風の星がなくて、活動宮が2個だけという私には大変参考になりました。天秤座の方のイメージは、センスのよいホームパーティーを取り仕切るマダムといった感じです。家でパーティーをやるなんてとても思えない私には、大勢のゲストににこやかに応対して気持ち良く過ごしてもらうという、気配りや臨機応変に対応するスマートなところ等を見習いたいと思います。

そして「ない」ことによって欠点はあると思いますが、「ない」ことによるユニークさを活かせるといいなとも思います。
by すずらん (2015-06-18 13:16) 

selene

すずらんさん、ありがとうございます。やはりそうでしたね。
あなたも風の星座がなく、活動宮2個でしたか・・・やはり裏表のなさを感じますね。でもあなたの場合活動宮の一つが月ですから影響力は私よりもずっと強いですよ。
確かに天秤座のスマートなたたずまいは私には皆無なので、立っているだけで好感度が高いという人多いですしね。現役モデルさんに非常に多い星座なんでさすがは美の金星守護星にもつ星座だと思います。

「ない」ということが「ある」わけですから確かに立派な個性ですね。
by selene (2015-06-19 09:35) 

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