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「個」を大切に [有名人]

世界の小澤こと、マエストロの小澤征爾さんがお亡くなりになりました。
またひとつ芸術の世界で巨匠がいなくなってしまいました。

「個」を大切にというのはこの小澤氏の言葉ですが、決して自我をとおせという意味ではなく、一人ひとりが個性を大切にしてそれが集まって一つになって素晴らしいハーモニーを形成することのすばらしさをおっしゃっていると思います。

私自身もとてもいい言葉だなと思います。

「個」というのは1ハウスの象徴的な言葉ですが、確かに強すぎると自我のむき出しになって周りと協調できないことにもなりかねないですが、音楽というのはそういった不協和音すらうまくまとめることで素敵なハーモニーを醸し出し、素晴らしい音楽を奏でることのできる不思議な力を持っていると思います。

小澤氏のチャートはやはり芸術家らしく、金星と海王星の合が太陽星座と同じ乙女座にありました。
きっと1ハウスに全てあったのではないかなと思います。
ソフトアスペクトが多く、やはり育ちの良い、芸術家の方は、ソフトアスペクトが優勢になっている場合が多いです。
しかも、芸術にはとても重要な72度のクインタイルが3個もあります。
セプタイルという、360度を7(海王星の数字なので芸術に関係します)で割った、割り切れない51度25分42秒にあたるマイナーアスペクトも多く、運命的なものを感じるアスペクトが多いのです。

柔和な雰囲気の方だし、全く大物だからというような尊大さを感じない性格はきっと月の天秤座の友好的な一面が出ていたと思いますし、乙女座のマジョリティは山羊座のドラゴンヘッドとすべてトラインになるので(太陽はオーブが広いですが)天才的な才能が有りながらも努力を欠かさない人だったのでしょう。

1ハウスに惑星がない人や、1ハウスがあまり強く出ない人はどうしても自我を抑えてしまう場合が無意識に多くなっていると思いますが、1ハウスは自分のアイデンティティですからやはりあまり抑えるとフラストレーションが起きます。
程よく自分自身の個性を生かすことはやはりとても大事なので、誰にでも自分にしかできないことや、その人なりの良さはあると思うのでそれに気づけるかどうかが、1ハウスが弱いとどうしても難しくなるのです。

私は1ハウスに3天体ありますが小澤氏のような上品な惑星ではなく、水星・土星・太陽ですから自我の強い人間です。ただ、自分の得意分野に気づくことが比較的早くに出来たのもあって、カルマとはいえこういった仕事に就いています。
この仕事をしていなければきっと自信のない人間のまま不満だらけの人生を送っていたと思います。

一方、常識人の主人は1ハウスに海王星しかなく、一人称を多用する私をいつも怒ります。
獅子座・月蟹座ですので本人も自我は強いのですが、アセンダント天秤座のせいかどうしても人前では「いいかっこ」をします。
普段なら家の前に車をつけて買い物した荷物を運ぶのは絶対に私なのに、近所の人の姿がたまたまあった時には自分がわざわざドアを開けて荷物を運ぶなど、とにかく人目を気にします。

主人がもしオーケストラに入ったらきっと楽譜通りの面白味のない音楽しか奏でないと思います。でも、本当は目立ちたいのできっと「オーケストラみたいにみんなで一緒にとかはいやだ」とかいうはずです。このように1ハウスのフラストレーションは結構自我を抑えている人には溜まりやすいと思います。

私も別段面白い人間ではないのですが、個性はあると思うので、小学生のころからみんながやっている楽器ではなく、木琴とかシンバルとか一人しかいないような楽器を好んでいました。
声が低いので歌えばアルトですから絶対に主旋律は歌えませんが、アルトがなかったら主旋律は活かせないので、と自負していたし、目立たないポジションの中で目立つ(笑)のが好きでした。

ホロスコープの1ハウスに惑星がなくても生かすことは可能です。

主人のアセンダント主星金星は9ハウスで月と合ですので、専門分野では強く出ます。
そこに自負心があるようなので、確かに資格はたくさん持っています。
ただ、もっと活かすには、1ハウスに海王星があるためにどうしても女性的な側面(小さいことを気にするとか繊細過ぎるとか)が邪魔をしますので、本当は女性相手の仕事などのほうが向いていたとは思います。

私もですがお互いに生まれてくる時代を少し間違えたようなところもあるので、時代背景を加味しつつチャートを読む必要もありそうです。

今、奇しくも「さよならマエストロ」という、クラシックのマエストロを主人公にしたドラマをやっていますが、クラシックは昔からなぜか好きでした。
生まれ変わったら今度は絶対に吹奏楽とかオーケストラに入りたいと思うぐらいです。

海王星が最もアスペクトのない私には無理ですが・・・。


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