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「らしい」って何だろう? [占星学]

イメージというのは本当に良い場合もありますが、悪く出ることもあって、一体だれが決めたことなのかと思うのですが、実際に私だって、占星学のイメージにとらわれてしまっていないとは言えません。

「〇〇座」というイメージがやはり知識としてありますので、太陽星座によってどうしてもある種のイメージは持ちます。
牡羊座は快活で前向きだとか、双子座はお喋りとか蟹座は結婚願望が強い・・・みたいな。

でも、実際にいろんな人を見ていると、この、占星学の太陽星座のイメージとはまるでかけ離れたタイプの人もいます。
おとなしい牡羊座もいれば、無口な双子座、キャリアウーマンに徹している蟹座・・・

占星学ではやはり出生時間は大事で、太陽のあるハウスというのが非常に影響力があるなと思います。
太陽星座も、例えば同じ牡羊座でも月星座によるだけでも12通りあるし、アセンダントや太陽のあるハウスなどを加味して観たり、金星も見ればもう、数えきれないぐらいの牡羊座の人がいるわけです。

なので単純に「活発である」ということができないのは当然なのですが、それでもよくよく見ていくとやはり牡羊座の「強さ」はみんな持っています。強いというのは何も普段から言いたいことを堂々と言うだけではなく、芯にぶれないものを持っているということです。決してポジティヴではない牡羊座の人もいますが、自我の強さがあるからそうなのであり、どこかぶれない自信は持っていたりします。
良くも悪くも牡羊座はまっすぐなので、オタクも意外と多いし、一般的なイメージは外交的な牡羊座のイメージで、内向的な牡羊座の場合、その強さが内面にあることが多いでしょう。
キーワードが「I am」なので、牡羊座の人は自分をちゃんと持っている人が多いと思います。

この「らしい」ということと同じように「普通」というのも日本人が好むワードです。
でも、「普通」ということの基準ってそもそも何なのかなといつも思います。
なので普通じゃないイコール良くない、みたいなイメージを持たれます。
でも、普通というものの基準によっては別段普通じゃなくても全然問題ないケースが多々あります。
上記のように、牡羊座イコール快活で行動的であるというのが「普通」のイメージにはなるでしょう。
本などで牡羊座はそのように書かれていることが多いからです。実際に多くの牡羊座に見られるパターンではあると思うのですが、それ以外の牡羊座の人はダメなのかというと全くそうではないですし、この「普通」という言葉に私はどうも抵抗を感じます。

なのでイメージにとらわれないでその人を見るということがやはり大事になってきます。
先日もその星座「らしく」はない方が来られたので、「一般的に本に書かれている〇〇座のイメージとは違いますよね?」というと納得されていました。
やはりホロスコープでは、太陽だけが強調されているわけではないからです。

私自身は1ハウスの太陽ですから、太陽星座の自我の強さはありますし、(1ハウスは牡羊座の場所なので)牡羊座的山羊座ということで、どちらも活動宮ですから自分を持っているという意味ではそうだと思うのですが、じゃあ、行動力があるかと言えばそうでもなく、アセンダントは射手座なので唐突な動きが多いですし、月は乙女座なので決断力はないし、火星が牡牛座なのもあって、内向性のほうが強いと思います。ただ、どこまで行っても風の星がないためか、「群れる」のは嫌いです。
なので、山羊座の本に書かれていることはほぼ当たってはいます。

総合的にその人を見るにはやはりホロスコープを多角的に観ていく必要があるでしょう。

ただ、太陽はやはり本質だとは思うので、土壇場では出てくる性質だと思います。
家族が非常事態になった場合、常に決断をしてきたのは私なので、まぎれもなく山羊座の太陽で決断していると思います。

私の場合は月では決断できないので、月が本質だと言う方がしっくりくる人はもしかすると月のほうが活動宮だったりで、アスペクトが多く、奇数ハウスにあるなど強調されているのではないかと思います。
娘は射手座の月ですが、太陽星座以外の個人天体がほぼ男性宮で月が1ハウスにあるため、射手座寄りの性質になっています。自分自身が射手座的な部分をきっと気に入っているからだと思うので、月のほうが本質のように見えますが、実際家族としてよく知っている私からすると太陽星座の蠍座はきちんと持っているし、情はあるけれど厳しい面は蠍座だなと思うことが良くあります。

この、「太陽と月はどちらが本質なのか」というのも、本当に所説ありますが、決めつける必要はないかなと私は思っていて、ホロスコープ上でどちらのほうが強く表れているのかを調べたらいいと思います。
あとは、その人が生きていく中で処世術としてどちらを使った方が心地よいのかを学んでいくこともあるので、そちらの惑星を好んで使っているという場合もあります。

太陽も月もノーアスペクトという人がいますが、そういう人の場合、ライツ以外の最も強く出ている星がキャラクターとして出てくるのではないかとも思いますし、もし自分で一般的に言われているその星座「らしく」ないなと感じたら、ホロスコープをじっくり見てみると意外なことがわかるかもしれません。


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