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実るほど首を垂れる稲穂かな [有名人]

上記のことわざは、私が非常に好きな言葉なのですが、人間にとって最も大事な「謙虚さ」を示す例としてよく使われます。
一方謙虚の対義語は不遜つまり傲慢であることです。

役者さんとして大好きだった香川照之さんの今回の非常に下品でわいせつな行為は、とてもショックでした。
歌舞伎の家に生まれたけれど、父親である市川猿翁と母親の浜木綿子が離婚したということもあり、歌舞伎界には反発心もあっただろうし、もともと頭脳明晰だし一種の天才的なところもあったでしょうし、才能のある俳優さんとして彼の出ている映画は割と見てきました(偶然ですが)。
顔芸のようなややオーバーな演技も嫌いではなかったし、最近では「半沢直樹」での演技ではもう、誰もが認める演技派として地位を確立していたと思います。

彼は射手座・月牡牛座ですが、自己肯定感は非常に高い配置ですし、東大卒ですし「不遜」な部分もなきにしもあらずだったでしょう。月と火星と天王星・冥王星の合とで地のグランドトラインがありますから、地道にコツコツ何かを続けることは得意でしょうし、ボクシングに詳しかったり、昆虫先生としてもかなりの博学な部分があったりして、多才さは秀でていたと思います。
ただ、山羊座にある品位の良い火星がアウトオブバウンズで、ハードアスペクトがないというのが逆に彼を傲慢にしてしまったかもしれず、この火星は29度ですからエネルギーをうまく使えていた時は良かったのでしょうけど、もともと太陽と土星のスクエア(父親との縁が薄い)に対して天王星・冥王星の合とではTスクエアを経験するため、母親とは良い関係性を築いていたでしょうけど、やはりどこかに父親への不満などはあったはずです。そういったところからか、男性性を示す火星の使い方がいささか間違っていたようで、学歴や才能などから周りがちやほやするものだから、だんだん射手座特有の楽観過剰から、酒の席での失態もあまり気にしなくなったのでしょう。(同じ射手座の市川海老蔵さんもお酒の席での失態は何度かありますね)
油断大敵という言葉は射手座には気に留めておくべきことわざかもしれません。
「まあいいか」「大丈夫だろう」とたかをくくっていたのでしょうね。
本当にお粗末すぎる話ですが、役者としての彼の才能はやはり高いだけに残念でなりません。
11月公開予定の、記憶喪失のエキストラを演じた「宮松と山下」という映画はぜひ見たいと思っていたのでできれば予定通り公開してほしいですけどね。

これから約7か月間火星が双子座を行ったり来たりします。上記の彼のTスクエアに対して絡む時は、グランドクロスになるので確かに今後はいばらの道でしょうし、一旦ついた負のイメージを払拭するのはいくら彼でも難しいでしょうし、テレビで彼を見るたびに嫌らしいイメージがこびりついてしまうでしょう。
ただ、柔軟宮でのグランドクロスですので、もし彼が今後謙虚さを貫いて真摯にいろんな現実と向き合っていけば、もともとの力量もある人だけに、やり直しはできるのではないかと思ってはいます。

もちろん、彼のしたことは女性をあまりにも軽く扱っているような出来事ですから簡単に許されることではありませんが、役者としての実力と人間性というのは必ずしも比例しないというのが世の常です。
先に書いた海老蔵さんも然り、力のある有名人が人としてはいささか幼稚だったりやんちゃだったりする傾向は多かれ少なかれあります。逆にだからこそその破天荒さが芸には生きる場合もあります。
天才型の人に多い傾向ですが、今後彼がいかに地に落ちたイメージを挽回していくかは、幸い歌舞伎の世界での「市川中車」としての顔もありますし、息子さんである市川団子さんに対しても、父親としての汚名返上をしなければならないと思いますので、一生懸命努力していくしかないと思います。

幸い来年は木星が牡牛座に来ますし、彼の月に合になります。

今までにもいろんな有名人が失態を冒しては謝罪したりしてその後消えてしまう人もいれば、復活できている人もいます。

そこはもう、魂レベルが高いかどうかによると思います。
それこそいろんな人に彼の代名詞でもある「土下座」をしてでも謙虚になっていただくしかないでしょう。

人はやはり謙虚さを忘れてはいけないという最たる例だと思いました。


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