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いつまで続くかコロナ禍 [ひとりごと]

大阪はもう、大変なことになっています。東京よりも感染者が多く、変異株も猛威をふるっているようです。
昨年も4月は大変だったのですが、二年続きで春が春ではないような大阪です。

と言っても、人は結構外出していますしもう、仕方のない事だと思います。

きのうたまたま 朝のワイドショーを観ていたら、コロナ禍でおうち時間が多いからということで、
「家でできる仕事」
ということで、「占い師になりたい」という人が増えているというニュースを取り上げていました。

「ちょっと待ってよ」と思わず言いたくなりました。(苦笑)

確かにネット主流の時代、お手軽に家にいて悩み事を解決してもらえるという意味で占いの需要は増えているのかもしれませんが、その「お手軽」というのが実に怖いのです。
ビジネスはすべてウインウインの関係なら問題はありませんが、かといって占い師という仕事がそんな風に「お手軽に誰でもなれる」と思われてしまうことの怖さを感じました。

知識は本を読んだり学校に通ったりして「習う」ことで確かに身に着くとは思いますので、私よりもマニアックな知識が豊富な方は読者の方にも結構おられると思います。

でも・・・だからといって、見知らぬ人のホロスコープに「寄り添う」ことができるかというとそうとは言えません。
私はもう、プロと名乗ってから長いですが、それでも一生勉強だと思っています。

占星学はまあ、やはりある程度習得するためには勉強期間が必要なので、にわか勉強でプロになれるほど甘くはありません。
ただ、タロットなど感性を使うものは、単に「覚える」というものではないため、その人の感性を生かして読むことができれば、あとは話術や経験値がモノを言う世界ではあります。

なので、簡単に占い師になれると思いがちです。

最近、勉強会もしていますので、いろんな見解を聞くことでこちらも非常に勉強になります。
基礎的なことに関して特にやはり、いろんな技巧を使おうとする傾向があるプロにとっては、意外と抜け落ちている面もあるのです。

レッスンでも、習ったら終わり、というのが常ですが(私のところはいわゆるスクールではないため、お仕事のあっせんはできませんから)勉強することはいくらでも本来あります。
そういった疑問点が出てきて、さらなる勉強をするという意味で、先月から元生徒さん(皆さんある程度プロとしてやっている方々です)同士で勉強会をして、共通の疑問点が出てきたときに私が登場するという形でやらせていただいています。

こういうやる気のある方がやはりきちんとプロ意識をもって将来占い師としてやっていける方だと思います。
本当なら、お茶会みたいに集まって占星学談義をしたいところですが、皆さん遠方にお住まいですし、直接お会いできないという問題点はあります。
でも、やる気があればどんな形でもやっていけるし、そのお手伝いは私はできると思っています。

占い師は、人のどちらかというとあまり触れたくない部分を露呈していただくのですから、こちらも真摯に向き合う必要があります。
もちろん昨今の「悩み」の内容が比較的軽くなっている傾向はあるのですが、やはりそうでない悩みに私は向き合っていきたいので、ある種の覚悟は必要です。
そんな風にやってきた仕事に対して簡単に誰でもなれる、とテレビで言われるとやはりちょっと疑問を感じてしまいます。

「突然ですが占ってもいいですか」という番組があり、そこに出ている方は実際にはきちんと鍛錬を積んだプロの方でしょうけどあれはもう、テレビ用に編集していると思います。一つのエンターテイメントとして取り上げているので、占い師さんたちもそこは承知で演じていると思います。
なので、あれが占いだったら簡単そう、とか面白いと思われてしまうと残念すぎます。

メディアに取り上げられている部分だけをそのまま信じてしまうことの怖さがやはりテレビにはあります。
占い師はそんなに簡単に誰でもできるような仕事ではないです。
でも、国家資格でもなんでもないので、どうしても敷居が低い仕事ではあります。

一つ間違うと「宗教」とか「洗脳」とかいうイメージに捉えられてしまう怖さもはらんでいます。
でも、本物と言われている占い師さんはみんな、データや感覚を真剣に用いて人の人生に向き合おうとしています。
人をマインドコントロールしようなどとは全く思っていません。

こんな時代だからこそ、癒しは絶対に必要ですが、現実逃避の安易なツールとして使われてしまうことが怖いのです。
占いは妄信するものではなく、あくまでも羅針盤ですから、参考にして最終的には自分で決めるという覚悟がクライアントのほうにも必要になります。

自分の人生のかじ取りは自分にしかできない

ということをわかっている人に向き合いたいのが本当の占い師の役割だと思っています。

「辛いことから逃げる手段」
として占いを用いてほしくないなと思います。

ちょっとテレビを見ていて疑問に感じたので独り言を言いたくなりました。


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