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嫌われたくない心理 [占星学]

人は誰しも、なるべくなら嫌われたくはないと思うはずです。
ただそれが極端になると「嫌われたくない症候群」となってやや病的になるケースがあります。

私自身、決して万人受けはしないタイプだと思うので、すべての人から好かれようとは思っていませんが、自分の大切な人や、好意を抱いている人に嫌われるのはいやです。
特に信頼関係を築いている(と思っていた)人に嫌われるのはかなりショックです。

ハッキリと「こういうところが嫌だ」「かくかくしかじかの理由で嫌いだ」と言われたらまだ気づきもあると思うし、反省もできるのですが、急に疎遠になられることが一番いやです。
嫌われたのかどうかがはっきりしないまま・・・というこういった「蛇の生殺し」は一番いやですね。
嫌われるよりも「飽きられる」とか「どうでもいいと思われる」方が嫌かもしれません。

でも、「嫌われたくない」という思いが強すぎる人は、自分は相手のことを好きではないし、嫌いだったり苦手だったりするのに、その人に自分が嫌われるのは絶対に嫌だと言います。
このメカニズムが正直まるで理解できないのですが、いろんな相談を受ける中で、この
「誰からも嫌われるのはいやだ」
という心理を示すホロスコープには特徴があります。

・アセンダントもしくはライツに天秤座がある

・太陽が7ハウスにある(天秤座のナチュラルハウス)

・西半球に個人天体が多い

このパターンを持つ人の場合、かなりの確率で人に嫌われることをかなり恐れる人が多いです。

ものすごくいつも堂々としていて、自分に自信もあるような、ハッキリものをいう人で、好き嫌いもご本人ははっきりしているのに、「誰からも絶対に嫌われたくはないのです」と言い切る人がいます。
彼女の普段の言動から想像もつかなかった文言だったので、ホロスコープをじっくり見ると、アセンダントが天秤座で、太陽は6ハウスですが7ハウスにかなり近いところにあるし、西半球に星が多かったのです。
ただ、ご本人はものすごくハッキリした性格なのに、どうしても人にたいして八方美人になってしまうから、恋愛面でなかなか「一人の人だけ」を見つけることができずにいます。
普段の性格のままでいいのになぁといつも思うのですが、嫌われたらもう、しばらく浮上できないとまでいうので・・・。

他にもやはり、他人の目を気にしすぎるという傾向も、特に7ハウスの太陽の方に多く見られます。
7ハウスは「人にたいしての自分」の接し方になりますから、そこに太陽があるということは、自分自身を相手と同一化させるので下手すると自分がなくなります。
例えいやだと思っても相手に合わせてしまうことが多いタイプです。
こういう人も気っと嫌われることを恐れると思います。

もちろん、わざわざ嫌われることをする必要もないのですが、誰からも嫌われない人というのは、誰からもめちゃくちゃ好き!とも思われない人だと思うのです。
誰からも好かれる人なら、最高にいいのですが、好かれることと、嫌われない事とは違います。

前者は自然と備わっていることですが、嫌われないということは意識的にそうしているのであって、本人の意思とは違う場合がありえます。(好かれる人はそもそも「人に嫌われたくない」というような考え方をしていません。)
そうなるともう、ストレスになるだけだと思います。

私も、「人は人、自分は自分」と割り切れるほどさっぱりした人間ではないのですが、もう年齢的にも、自然体で本音を言って嫌われたらもうその人とは合わないのだから仕方ないと思います。
もちろん数日間はめちゃくちゃ落ち込むし傷つきますが・・・。
自分の本質を曲げてまで相手に迎合するのは絶対に違うと思っています。

人間関係で誰ともぶつからないで、そつなくこなす人がいますが、そういうのはもう才能なので、やんわりと自己主張をしているし、ただ、相手を決して傷つけたり怒らせない処世術に長けている人でしょう。3ハウスや11ハウスに個人天体が多い人などは比較的うまいでしょうね。

私など1ハウスの太陽ですからまあ、東半球型だし、人に合わせるとかは不自然になります。
12ハウスに太陽のある人は別に自分からは摩擦は起こさないですが、人の意見をあまり気にしてはいないのです。
12ハウスは東半球ですから・・・。
2ハウスの太陽は、自分に自信があるので、人に左右されませんし自分を持っています。

西半球でも、8ハウスや9ハウスの太陽だと、自分の得意な世界(仕事や趣味など)を持っていればその世界においては流されないと思いますが、7ハウスの場合はやはり基本的に他人軸になりすぎてしまうので「嫌われたらどうしよう」と常に人の評価で自分自身の価値を決めてしまうようなところがあります。

相談者さんには西半球型の人が圧倒的に多いのです。
やはり、人間関係がどうしても悩みの主体になる場合、西半球型の人はストレスを抱えやすいでしょう。

自分が本当に大切にしたい人に嫌われなければいいと思うのですがなかなか難しいようですね。
「嫌い嫌いも好きのうち」というように、実は嫌いと思われているということは興味を持たれているのです。
芸能界でも、人気のある人はその分アンチもいます。個性的で目立つからでしょう。

嫌われたくないという人の場合、多分目立つことも好まないから、無難でいたい、悪目立ちするぐらいなら、存在感をなくしてもいいと思っている場合が多いでしょう。ただ、先に書いた人などはものすごく目立つし個性も強いので、なぜそこまで嫌われたくないのか、どうしても不思議なのです。
自分が相手を嫌いだということにたいしての罪悪感はなさそうなのですが・・・。
その人に「好きじゃない、と言われるのも嫌?」と聞いたらやはりYESでした。
言葉のニュアンスというのは特に今はネットでの会話が中心にならざるを得ないので難しいんだろうなとは思います。
「好き」と言われたとしても、お世辞だったりするかもしれないのですけどね・・・。

そして、好きか嫌いかというような判別がつかない「どっちでもない」というケースが実は最も多いんでしょうけどね。
人を好きになったり嫌いになったりするのには結構エネルギーがいりますから、そこまではっきりと思われるということは普段はそうそうないものだと思ったら楽にならないかなあと思います。

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