政治家のホロスコープ

政治家に向いている星といえばやはり10ハウスのナチュラルハウスである山羊座、と言われていますし、実際山羊座の政治家は多くいます。

ただ、出生時間のわかる政治家さんがほとんどいないので、常にソーラーチャートでしか読めないのが残念です。
安倍首相は出生時間のわかっている数少ない政治家ですが、乙女座なのでまさに腸を示していますから、潰瘍性大腸炎という難病にかかっていて、今年は、6ハウスに土星・冥王星のコンビネーションが入ってしまったのもあって、遂に辞任することになりました。

安倍さんのホロスコープについてはいろんな方がいろんなブログ等で書いていると思うので、詳しく述べませんが、ポスト安倍と言われているいろんな政治家さんについて述べたいと思います。

本来だったら安倍さんが来年9月の任期満了まで勤め上げたら、木星水瓶座期だったので、水瓶座の石破さんに大きなチャンスがあると思っていましたが、石破さんは月牡羊座ですので、T火星が長期にわたって牡羊座に滞在し、さらにはトランジットのキロンとリリスまで牡羊座にいるこの時期はちょっと不運と言わざるを得ません。石破さんは個人天体に山羊座が多いのも党内での不人気を示しています。山羊座は群れない孤高の星なので、水瓶座の天邪鬼さと相まって独自のやり方を貫こうとします。

さらにはどうもインパクトの薄い岸田さんは獅子座なので、確かにリーダーシップはあるのでしょうけど、月が乙女座なのがちょっと弱い。押しの強さをあまり感じないので、総理大臣という大役にはやや不向きな印象を受けます。乙女座に惑星が多いので頭の良い人ではあるのでしょうけどその分細かすぎる感じがして、やはり一国の総理大臣ともあるような人は、もっと大胆さを感じさせるような言動が必要かと思います。安倍さんも決して強い感じではなく、柔らかい物腰でしたが、サラブレッド特有の品性と、背格好が外国の要人と並んでも遜色なかったのも得をした感じです。アセンダントが獅子座だったのも、ある意味よかったかもしれません。（岸田さんのアセンダントはわかりませんが）岸田さんは、獅子座特有の愛想を振りまけないプライドの高さが前に出てしまうので、周りの人についていきたい！と思わせるものがあまりないのです。安倍さんはその点柔和でしたから、あまり嫌われない人相でしたね。

そこに来て、もはや出来レースかなとも思いますが、タナボタのように総理の椅子が舞い込んできた令和おじさんこと、菅官房長官です。
まあ、当たり障りのないタイプなので、リリーフ総理としては致し方ないかなという気もしますが、本当に安倍首相が突然辞任するという、緊急事態だからこそ舞い込んできた首相の椅子です。
来年はオリンピックも（多分）開催される年だし、コロナ禍は相変わらずなので経済状況は最悪ですし、まあ、火中の栗を拾わされた感じもしますが、ご本人にとっては総理大臣という名誉職が自分の歴史に刻まれるわけですし、運のいい人ではあると思います。

菅さんのホロスコープを観ると、射手座ですが、月が水瓶座というのが来年を担うのには大きいでしょう。しかも、政治家に必要なアスペクトでもある木星と天王星のアスペクトこそ180度ですが、ドラゴンヘッドで調停を取るので、人脈に助けられている感じです。
この非常事態、無難に来年9月までこなしてくれる人が、自民党内ではありがたいので、河野太郎氏は国民の人気はあるし、政治家気質の山羊座ですしサラブレッドですから、この次の来年9月以降の首相の第一候補であることは間違いないと思いますが、今年はやはり土星・冥王星があるので難しいと思います。
なのでまあ、菅さんで多分決まるだろうというのが大方の予想ですが、火星・木星の合に対して土星とドラゴンヘッドでグランドトラインを持っているので、タナボタが舞い込んでくるわけです。
土星のトラインですから、自民党内の長老たちにあまり敵がいないでしょう。全般的に星のバランスが良いので、無難に収めることができるという感じがします。
全般的にソフトアスペクトの多い人ですから、努力して政治家になった人だし、野心家ではないはずですが、今回ばかりは総理大臣になったとしても難題ばかり山積みですから、決してラッキーとも言えません。ただ、総理は総理です。誰しも政治家なら目指したいでしょう。
その意味では、石破さんも岸田さんもそこまでソフトアスペクトが多いわけではないので、岸田さんは党三役になれるとは思いますが、石破さんに至っては党内での人気があまりにもなさすぎるので、悲しいかな総理大臣は国民が選出するわけではないので仕方のないことですが、まあ、現幹事長が水瓶座の二階氏なので、これまた来年もまだまだ幅を利かせそうです。

河野氏は、ミスティックレクタングルもあり、木星は天王星・冥王星とオポジションですからカリスマ性がかなりあります。政治家としての資質は最も今回書いている人の中ではあると思います。ただ、今総理になってしまったら、太陽と月がもともと180度で山羊座と蟹座にあり、リリスが天秤座でTスクエアの中、T火星やリリス・キロンが牡羊座にあるため、グランドクロスになってしまい、大変な任務を背負うことになりますから、時期尚早と言えるでしょう。
グランドトラインは「無難さ」という意味でこういった非常事態にはもってこいなのです。

とはいえ、日本はまだまだ前途多難です。
国民が安心して暮らせる世の中にはなかなかなれそうにないですね。