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ジュピターリターンと年女・年男 [占星学]

リターン図で有名なのはソーラーリターンとサターンリターンですが、早いスパンで言えば、ルナーリターンやビーナスリターン、マーズリターンなどすべての惑星が、ネイタルのその惑星とトランジットのその惑星が同じ位置に来る時にはリターンになります。

ジュピターつまり木星は一般的にはギフトをくれる幸運の星と呼ばれていますが、私は常日頃ここに書いているように、木星は別に幸運が勝手にやってくるという星ではなく、今まで努力をしてきた人にのみギフトが来るので、怠慢だった人にとってはその怠惰な傾向を助長するだけのものにもなりうる、緩い星でもあるので、病気や借金などの悪い事象に絡む時はそれを広げてしまう恐れがあるのです。

なので、太陽星座に木星が来たり、このジュピターリターンの時はラッキーな年なのかと期待する人がいますが、木星というのは新たな気持ちを持ってポジティヴにチャレンジすることが大事だということであって、良い結果をもたらしやすい時期ではあるということで、その分やはり努力をしなければならないことには変わりないのです。

ただ、面白い事に、木星は12年で12星座を一周しますので、干支と同じ周期ですから、今年は丑年なので、丑年生まれの人は、ジュピターリターンを迎えるわけです。
友人で1961年生まれの人がいて、ジュピターリターンを期待しているんですが、何もないと既に嘆いています(苦笑)。もちろん彼女は常に努力もしているし、苦労もしているのですが、そう簡単に良いことはやってこないものです。
年女というのも一種の厄年ではあるので、普段よりも課題は大きい場合があります。それを頑張って乗り越えたとき、普段よりも良い結果に結びつくので、考え方を少し改めたりしながら、新しいことにチャレンジするといいわけです。
その分木星の示すところのお金は出ていくことのほうが多くはなるのですが、そこをケチってしまうと成功には結び付きません。

私自身は60歳の時、戌年でしたから、確かにジュピターリターンでした。2018年です。ただ、土星も山羊座にいましたし、確かに特別悪いことがあった年ではなかったですが、特に良いことがあったわけでもありません。正直何があったか忘れてしまったぐらいのインパクトのない年でした。
新しいことにチャレンジしなかったので、一般にはそういう感じになる人のほうが多いのです。
2017年にも2019年にも母は入院し、去年も入院しましたから、2018年だけは誰も入院することなく一年終えたなということが、幸運と言えばそうなりますね。

次のジュピターリターンは何と2030年まで来ません。71歳・・・何とも・・・・。
私の木星自体が12ハウスなので、周りの幸せを願うことが一番のようです。

そのように、もともとの木星が何ハウスにあるのかにもよりますね。
上記の友人は2ハウスに木星があるので、どうしてもお金の問題は避けて通れないのですが、ちょっとした博打を打つ方がいい時期ではあると思います。下手に守りに入り、お金の投資を惜しんでしまうと多分また「何もいいことがなかった」と嘆く羽目になると思います。
彼女はもともとお金はある人なのでもともと博打を打つタイプですから、今年はより一層大勝負に出るといいわけです。ただ、彼女は同時にサターンリターンも前年にあったので、孤軍奮闘してきましたから今年はその頑張りが認められるはずです。

ただ、2ハウスの木星が全てお金というわけではないというのもまた難しいところなのです。
自己信頼とか自信、自分の所有物などもさすハウスなので、何を示すのかはその人個人のチャートを見て考えないといけません。

1ハウスに木星のある人などがジュピターリターンを迎えるとほぼ楽観過剰になってしまいますから、本当に大勝負をしてしまいますし、考えもなしにそういうことをすると失敗します。
今年は同時に土星も水瓶座にいますので、否が応でも努力をせざるを得ないとは思いますが・・・。

周期の長い星ほど、影響力は長いわけですから、年女・年男になった時は、それまでじっくり温めてきたことにチャレンジするといいと思います。

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