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一番難しい鑑定 [占い]

私のここを訪れる方の多くが割と占星学に精通した方なので、ご自分でもある程度ホロスコープの読める方が多いので結構ハードルが高いのですが、長年鑑定をしてきても、いまだに

「ざっくり観る」

というのはなかなか難しいのです。

私自身が風の星がないせいか、抽象的な表現にはとても弱く、
何を観てほしいのかわからないような感じの依頼文をいただくと非常に困ります。
でも、
ざっくり見てほしい人というのもいらっしゃるし、そういった場合「総合運」ということになるため、
どこから攻めたらいいのか迷うのです。

具体性に富んだ内容のほうが断然占いやすいし有難いのです(その内容が深ければ深いほど私は得意です)。
ところが、単純に
「運勢を見てほしい」(性格分析のようなものは必要ない)
というのが実は簡単なようで表現するには最も難しいのです。

ざっくり読んで核心に触れることを言わないと依頼者様は納得しませんから。

ところが・・・内容が抽象的だと答える側も抽象的になってしまうのが私の一番の欠点です。

なので、占いコースよりも、カウンセリングコースのほうが得意なのです。

霊感などはありませんし、占い師というような一般的イメージでいうところの
「黙ってすわればピタリと当たる」
みたいなことは私には到底できないので、性格分析やその人が背負っている運命などを観ていくことや、何を用いれば人生がよりよくなるのかということをみることは比較的得意ですが。

今や、ネット社会なので、チャット占いとかそういった簡単な占いの内容に関するサイトも多いですし、短い時間で相手の求めている答えを導ける占い師さんはすごいなと思います。

私自身、占星学とタロットに両師匠がいますが、最初はやはり私自身もざっくり見てもらうことが多いので、一番初めは私のホロスコープを普通に読んでいただいたし、タロットも「全般運」で観ていただいたと思います。
占星学の師匠には「適職は占い師しかないね~」と言われ、
タロットの師匠にも「この仕事は一生仕事やな」
と言われたのがもう、完全に一発で打ちのめされた感じでした。(良い意味で)

このように、最初のつかみでもう、相手の懐に入ってしまうことを言えるかどうかが大事になるため、
ざっくり見るのは難しいのです。

確かに、30年経った今もこの仕事をしていますから、一発で当てられたわけです。

こちらはいろんな方に鑑定を施すので、言った事をすべて覚えていませんが、言われた側はずっと心に残っているわけですから、本当に最初のつかみというのは大変なのです。

かつての常連さんに、かなり現在有名な方がいらっしゃるのですが、その方を初めて鑑定した時、
オーラなど見えないのに私は確か(決してまやかしで言ったわけではありません)本当にその方は只者ではない雰囲気を醸し出していたので
「オーラがなんか金色だね」と言ったのを覚えていますが、こういった言葉が時々出てくるので、こういう場合はやはりお相手の心に非常に残ると思いますから、その後数年間この方は常連さんとして私のもとに来てくださっていましたし、「つかみ」ができたのでしょう。
ただ、すべての方がこのようにインパクトが強い方ではないので、そういった方の心に残るワードをうまく紡げるかというのもまた、占い師としての力量が求められるのでしょう。

短い時間で短い言葉でいかにズバッと相手の求めていることが言えるか

というのがやはり課題だなと思うので、私もまだまだ勉強だと思います。



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