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今季ドラマ総括 [ドラマ]

またもやご無沙汰の限りですみません。
年齢のせいか、能率よく物事が徐々にできなくなっています。
今季ドラマでは私自身「老い」を感じることが多くて、身につまされる内容のものをたまたま観ることが多かったため、結構考えてしまいました。

認知症とか介護を扱ったものがたまたま多かった気がするのです。

「監察医 朝顔」
本来こういったホームドラマ系は苦手なのですが、上野樹里さんが好きなのと、風間俊介君も好きなので医療系の話もあるし、観ていましたが、まさか時任三郎さん演じるお父さんが認知症になるとは・・・
朝顔みたいな優しい家族に囲まれたらお父さんは一生安泰だろうと思いますが、現実は家族が認知症になってしまったらそんなに優しく接する事は出来ないしなぁと思いつつ見ていました。
でも、お父さんが完全に記憶違いのことを言ったりしたりしたときの対応が決してそれを正そうとしないで聞き入れるという朝顔たちのやり方を観ていて、私は母にどうしてもおかしなことを正そうとしてしまい、切れられるということばかりしているので反省しました。
このドラマは理想の家族像を描いていましたが、朝顔のまわりの人間関係が良すぎるというのもありますけどね。

「俺の家の話」
クドカンの脚本によるものはあまり好きではないのですが、長瀬君最後のドラマということもあって、観てしまいました。ここでも認知症になっていく父を西田敏行さんが演じていて、もともとうまい役者さんですがもう、長瀬君との父子関係は見事でした。
やはりこのお父さんも施設入所を嫌がるところが母と同じ・・・でも、大きな違いはこの家は能の大家の家で、財産があること。
ただ、長瀬君演じる長男が最後、亡くなってしまうというオチ?はちょっと悲しすぎました。
この家族もまた、なんだかんだでみんな優しいし、何よりきょうだいがいるのはいいなという気はしました。きょうだいがいたら確かに争うこともあると思いますが助け合うこともできるし・・・。
私は一人っ子という重責を担っているのですべての決断をしないといけないのでそこがきついのです。
今後母が本当にもう自分の意思がなくなってしまったら、私がすべてを決めないといけないので、その責務を担っていることで、仕事のモチベーションもなかなか上がらなくて困ります。

もう一つは逆に老いてもまだ頑張れるという希望をくれた、先日もここに書いた「その女、ジルバ」です。ここでは介護などの暗い場面は一切なく、皆さん元気なシニアの方ばかりでしたが、私もあと10年経ってこんな方々みたいに元気でいられるかはわからないですし、老後はやはり女友達というのは大事だなと痛感しました。

あとのドラマはやはり圧巻だったのは「天国と地獄」です。
特に高橋一生さんの憑依型の演技はもう、入れ替わり後、所作がすべて女性的だったのはもちろんのこと、顔つきまで女性的になっていて、見事としか言いようがありませんでした。
ちょっと「?」というところも内容的にはあったのですが、やはり柄本佑さんは最後めちゃくちゃかっこよかったです。
このドラマは登場人物の名前がもう素晴らしく、主人公が太陽(日高陽斗)と月(望月彩子)で、柄本さん演じたのが陸(地球)ですからね。しかも陽斗の双子の兄は朔也(朔は新月)だし・・・。

他にも登場人物の名前がすべて数字に関係あったりしてだれが犯人なのか毎週想像させるような感じでしたし。
最終回は、北村一輝さん演じる「セク原」も実はめちゃくちゃ熱いいいやつだったとわかり、あんな素晴らしい警察官のチームは実際にはないだろうと思いつつも感動しました。
爽やかで観た後にスッキリ感が残る良いドラマだったなと思います。

今季はその他ではあまり記憶に残るものはなかったのですが、最近、恋愛系はもうお腹いっぱいで、年のせいか、ほっこりしたものを好むようになりました。
その意味では土曜日、30分しかありませんが「モコミ」という小柴風花さん主演のドラマが何となく癒されました。
小柴さんもまた、いろんな役に適応できる上手な女優さんですね。牡羊座なのにおっとりしていて、不思議な魅力のある人だと思います。同じ牡羊座でもはや大女優としての地位を確立した綾瀬はるかさんのように、将来いろんな役ができる女優さんになるのではないかなと思います。

もうすぐ4月・・・出会いと別れの季節ですが、今年は今月中に桜が咲いて散ってしまいそうですね。

2021.3.27 辨天宗 桜.jpeg
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